アーツアンドクラフツの仕事 3

Processing

生産管理事務

ものづくりを支えること

三浦一生(入社6年目/生産部長)
遠藤小百合(入社2年目/生産主任)

どんなところが面白い?

三浦
ithの場合、オーダーメイドなので全部のお客様のオーダーが全く違って、すごく大変だけどオーダーが違うからこそ、そこが面白い。つくり手がお客様とつくったリングがここに集まるので量を沢山見ることが出来る。こんなオーダーくるんだっていうのや、つくってみたらこんな風になるのか、とかメッキかけてみて雰囲気が変わったとか、面白いよね。
遠藤
量産じゃないっていうのがやっぱりおもしろいところかなぁと…ロットで動かしていないっていうのが…ちがうのかな。1個づつ見ていくのは大変だけど…笑

オーダーメイドと量産との違い

三浦
そうだよねー、1日にリングを100個くらい見ていることもあるもんね。お客様のオーダーシートから、試作リングみて…リングをつくる途中の行程は普通なかなか見られないけど、実際、絵からリングになるまで見られる。
遠藤
何か改善するのにも三浦さんに何回もしつこく「やれ」って言えるところ。笑
自由!すぐ提案もできる。
三浦
よく言うと風通しがいい。笑
正しいという可能性があったらどんどんチャレンジする。オーダーシートのフォーマットだって、遠藤さんと一緒につくったもんね。こういうのどうかな?とかからはじめて、ファイル(作業用のオリジナルファイル)も試作をつくってみたりしたね。やってみたら良さそうだね、となったんだ。 今までで、BIGなオーダーは「自動検品マシーン」だけどね。
遠藤
あ、それは近未来。笑

大変なところってどんなところ?

遠藤
オーダーリングは実際に形にしていくと、このサイズの石が入りませんとか、逆にそのまま紙ベースで想像したものができたけど、実際やっぱり何かちょっと違うとか… あります。
三浦
たまにあるのはベースのリングにひねりが入っていて、想像した石のサイズが実は入らなかったり…そういうときは、つくり手と話をするしね。途中の変更も時々あるから、つくり手と制作する人とのあいだの仕事だね。
遠藤
読み合わせ(つくり手との打ち合わせ)のときに聞き漏れないようにしないと…例えば今まで職人さんに確認された事柄を次回、同じように確認をしなくてもすむように、聞き漏れないようにと考えながらつくり手と相談したりしてます。最近職人さんから聞いたのは、真ん中にミルを入れる場合のリングで正面から見るとミルの突起が見えないようにするデザインの場合は、平打ちのベースから甲丸つくる方がいいですよ、とか、エンゲージリングの中石部分にデザインされたもので、石座部分に磨けない部分があるからこの石座は別パーツがいいですよ、とか…つくれないけど、加工の知識がないと難しい、だからこそ、職人さんやつくり手から加工をする為のいろんなことを聞き漏れないようにと気をつけてます。
遠藤
CADのデーターを見るのも難しい。
CADデーターそのままではなくて、その後、やっぱり手で加工していることもあるみたいで…
遠藤
1日に70-80件くらいオーダーシートを見て、そのうちじっくり見なきゃいけないのは30件くらい。多いときには平均約100本は見てるのかな。
三浦
検品の人も同じくらい仕上がり品を見ているね。途中「これかわいい!」とかあるね。
遠藤
でもやっぱり印象に残るのは、オーダー内容のデーターで苦労したものですね。例えば、リングの上にレーザー入れるのでも、刻印との向きを考えてわかりやすく職人さんに伝えるのに、実際リングの上に紙に書いた絵を張って職人さんに伝えてみたり。職人さんと話をするために、工夫をして伝えます。そういうものが、少ない訳ではなくて、1日1本はあるくらい。オーダーメイドだから。多くの中の1本1本は見ているけど、思い出に残るのは大変だったもの。笑
三浦
そうだね、納期調整が必要なものだったり、変わったリングや大変だったものが印象に残りやすいのはあるよね。
三浦
その反面、達成感でいう思いどうり通り納品できた!とか。

効率的にできることは効率的に

三浦
遠藤さんは業務改善もやってくれているしね。小さな改善を沢山しているよね。
遠藤
オーダーシートの保管の仕方、制作行程を確認するためには3ヶ月カレンダーがいいとか、オーダーする元リングのデザイン画があった方がいいな、とか仕事を効率的にするための工夫。

そんななか…

仕事をする上でのこだわりは?

遠藤
整理整頓です!雑然としていると、落ち着かないし…三浦さんはどうですか?
三浦
せいりせいとんです。笑 いや、僕は「変えること」ですね。遠藤さんからいわれることはだいたい正しいと思っているので。

大切にしていることは?

遠藤
多くの中の1つを大切にするということ…マスで見がちですけど、例えば自分でも接客されるときに、あしらわれるような対応は嫌だなって思うことがあって、だから1本1本大切に思っています。
三浦
僕はね、時々心の悪魔が「これでいいんじゃないか」と囁くんだけど、「いや、これじゃ駄目だ」っていってくれる人がいるという心強さかな。以前リングを連係プレーでつくり直したんだよね。やり直そう!となって工場に遠藤さんが電話してくれて、待ってもらえるように手配して、雅基さん(自社職人)にお願いしたりして「たくさんよりもひとつを大切に」を実感したんですよ。あれは、思い出深いね…

大変化を楽しむ

三浦
朝と昼で言うことが違うとか?
遠藤
…。はじめは慣れなかった…です。
三浦
もう自己防衛だよね。笑
遠藤
最初の頃はいろんなことがまだ、決まっていなかったから。わかる人も1人しかいなくて、何でも聞いて。でも、そこから学んでいかなきゃいけないんだな、とか自分からいかなきゃいけないんだなとか。もういろんなことが変わりすぎて…笑
いろんなことを言って行動するのみですかね。自分から行動できるということが大切。
三浦
自分の仕事を広げようって言うのもいいよね。元々はできなかったことができるようになる、という思いのある人に対しては、僕は何でも買おうとする人…笑
いつかはきっとCADも買うしね。そういう環境を僕はつくれるようにしたい。