アーツアンドクラフツの仕事 2

Craftsman

職人

その大切な一本のために

石川雅基(入社3年目/工房長)
須藤千晶(入社1年目/職人)

今…どんなことしているの?

須藤
主に手打ち刻印です。刻印は正直ハードですけど、一番目に見えて残るのが刻印なので…仕上げとかもありますけど。
雅基
まだ、仕上げの奥深さがわかってないな。笑
手打ちの刻印はもう本当に、大丈夫だよね。結構、はじめから上手だった。やっぱり、続けてやっていればうまくなるよ。間が空くと勘を取り戻すのに難しくなるよね。いまは刻印の次の内磨き打よね。ゴールドの磨き、プラチナ磨き。次はテクスチャーかな。外磨きになると、フォルムが難しくなるから型別に少しずつを増やしていくということかな。

オーダーメイドと量産との違い

雅基
多くの場合は、何百何千という下磨きをやってそこから、多くを習得するっていうことをやってから、応用になるんだけれども、ithは同じものをつくる訳じゃないから、型別にやって経験を積んでいくという感じだね。難しいのは、ウエーブの型に面取りされているような稜線があるもの。テクスチャーが入るとその稜線をバランスよく仕上げていく、磨きで形を整えて、というのが技術的にもそうだけど個々のデザインの差もあるのでセンスが必要かな。
須藤
今、テクスチャーでは槌目をやらせてもらってます…力加減が難しい…本番を昨日、やりました。はじめは、シルバー1本半くらいに打っていって、何となく感覚がつかめてから、本番にいきます。
雅基
ちょっと練習が少ない?笑

しばらく、槌目のリングの正しい打ち方の講義が
始まったので割愛

雅基
まだまだ、覚えることがいっぱいあるよね。ロー付けとか。
須藤
まだ、2色のコンビリングとかやっていないですね。

ひとつひとつを大切に…人の手でつくる

須藤
量産でつくられるものよりオーダーメイドならではの手にする人、つけてくれる人がわかってつくっている方がつくり甲斐があります。なんだか沢山同じものをつくっていくのは、業務の一環て感じがして。
雅基
うちも、業務の一環だよ。笑
須藤
たくさんリングはあるけど、1組1組を特別につくっている感じがいいな、と。直接、お客様には会わないけど、刻印の文字を見て、わくわくしてそうな人とか、落ち着いてそうだなとか、勝手な想像をしてます。
雅基
オーダーメイドなので、渡す人が決まっているから、たくさん量産して、手に渡る人もわからないような感じでもないし、型落ちしたりということもないから不毛な仕事はないよね。すごく正確な製図とかではなく、つくり手がお客様とやり取りしたのを聞いて、サンプル試作から削りだして一個一個つくることもある。槌目とかも同じものはないし、つくってる側のその人のセンスとかもあるね。それは凄く、つくり甲斐がある。
須藤
たくさんリングはあるけど、1組1組を特別につくっている感じがいいな、と。直接、お客様には会わないけど、刻印の文字を見て、わくわくしてそうな人とか、落ち着いてそうだなとか、勝手な想像をしてます。
雅基
オーダーメイドなので、渡す人が決まっているから、たくさん量産して、手に渡る人もわからないような感じでもないし、型落ちしたりということもないから不毛な仕事はないよね。すごく正確な製図とかではなく、つくり手がお客様とやり取りしたのを聞いて、サンプル試作から削りだして一個一個つくることもある。槌目とかも同じものはないし、つくってる側のその人のセンスとかもあるね。それは凄く、つくり甲斐がある。
雅基
職人によって「あ、この人がつくったんだな」とかわかってくるよ。
須藤
まだ、わからないです。笑
須藤
私はまだ刻印打つときに、どこが正面かを気にします。リングの顔を決めるときに時間がかかります。
雅基
そうだね、テクスチャーとか槌目とか、どこの表情がいいのかなって1本1本違うからよく見て決めるね。技術レベルが上がって全ての工程ができるようになればトップを選ぶ際に、気に入らなければ、自分で顔となる部分を決めてつくり直すことができるようになるよ。

まなぶ

須藤
はじめはすごくいろいろ聞いていました。でも、少しずつ、自分で判断できたりしてきました。細かいところの磨きとかいちいち聞いていたんですけど。毎行程くらい。笑
雅基
何も聞かないで、壊しちゃうタイプよりもいいんだよ。
須藤
形が変わったリングでも、前に教えてもらったことを応用できるものはやってみたりとか、使える工具が増えてきて、できることが増えてきました。
雅基
最近、できるようになってきたのはつち目、使えるようになったのはレーザーだね。
須藤
あと、フェルト…形を崩しやすい工具は使うのが怖かった。磨きたいところに集中しすぎて、ほかのところが削れちゃったりとかして、怖くて使えなかったんですけど。
雅基
怖くて、慎重になるから壊さないんだよ。
須藤
でも、失敗する方がいい気がします。怖がりながらやってると、どこまで大胆にやっていいかがわからなくって困ることの方が多いかも。チャレンジしていくこと。
雅基
刻印もそうだけど、失敗したらやり直して、って繰り返していくことだよね。
須藤
やる前は覚悟みたいなものは必要ですけど、できるようになるのは楽しい。

大切にしていること

須藤
今やっていることのその先を想像して進めたり、周りの人が何をやっているか見たりしながら動いています。昔、リングのことを調べて魔除けとかお守りとかの意味があることを知って、マリッジも毎日つけるし似ているかな、と。同じものを買ったとして、自分のつくった物だから意味があるというか。指輪という形になったものだけじゃなくて、地金や石にも愛着があるから…あとはリングをちょっと移動するときも患者さんじゃないですけど、リングに命があるみたいな感覚です。ブライダルということもあるし、縁起物でもあるし、傷をつけないように大切に扱います。
雅基
お客様の立場だったら、という考え方をいつもしますね。もっとできることはないのかな、と。検品は通るんだけど、自分では納得いかないなってことはやりますね。そこにやり過ぎることはない、と思うので。例えば、中石留めも爪があるから留っているというだけじゃなく、爪の形のバランスがいいかとか、磨きも面が歪んでいるとか、普通に見たらわからないかもしれないけれど、数多く見てきている中で「もっとここはこう仕上げた方がいい」とか。そこまでしなくてもいいかな、というところまでこだわっていたりする。つち目も、その他のテクスチャーも一度完成しているけど自分が見て納得がいかなければ時間の許す限り初めから入れなおす事もあります。オーダーメイドは量産とは違って、やっぱり1本しかないから、その1本は大切。

会社の面白さ

須藤
結構何でもできる機会が、予期せぬスピードでできるところ。恐ろしいくらい。多くは、仕方がないとか、まいっかという言葉を、自分の仕事の質に使うことが多いけれど、ここはそうではなくて、お客様のために「やっていこう」という発想が多いところがいい。
雅基
スピード感はある。早すぎるのかもしれないけれど、いろいろなことがすぐできるのは楽しい。それに、いろんな業種がひとつの会社にあるのも面白い。これからが楽しみ。つくるということでは、オーダーメイドである限り、手にする人がわかっているということがやりがいに繋がっているかな。すべて、いろいろな応用でリングを仕上げているから、質問も多くなるよね。
須藤
質問は大切。何度もしつこく。笑